恋の山には孔子の倒れ
読み方
こい の やま には くじ の たおれ意味
恋愛というものは、人の分別や理性を失わせるほど強い力を持つというたとえ。どんなに学識や徳があり、道理をわきまえた人でも、恋に落ちると判断を誤ったり、失敗したりすることがある、という意味。由来
「恋の山」は、恋愛の道を険しい山にたとえた表現。「孔子」は中国春秋時代の思想家で、知恵と徳の象徴。その孔子でさえ恋の山では倒れる、という誇張から生まれた。成立年は不詳だが、江戸時代のことわざ集・辞書類に見える古い言い回しとされる。備考
やや古風で文学的な表現。日常会話では「恋は盲目」のほうが一般的。孔子はこのことわざでは「くじ」と読まれることが多い。例文
- 彼ほど冷静な人が恋人の一言で仕事を休むとは、まさに恋の山には孔子の倒れだ。
- いつも合理的な判断をする姉が、恋をしてからは周囲が見えなくなっている。恋の山には孔子の倒れというものだ。
- 先生は学生に、恋の山には孔子の倒れだから、大事な決断は少し時間を置いて考えなさいと諭した。
- あの堅物の部長が相手のために高価な贈り物を買い続けているらしい。恋の山には孔子の倒れだね。
- 友人の忠告を聞かずに無理な交際を続ける彼を見ると、恋の山には孔子の倒れという言葉を思い出す。
類義語
- 恋は盲目
- 恋に師匠なし
- 恋は思案の外
- 恋は闇
- 恋に上下の隔てなし
対義語
- 色恋沙汰に迷わぬ賢者
- 君子危うきに近寄らず