怪我の功名
読み方
けがのこうみょう
意味
思いがけない失敗や災難(けが)が、結果としてよい結果や利益(功名)につながること。もともとは悪い出来事でも、偶然のめぐり合わせで成功や名誉を得る場合をいう。
由来
「怪我」は過失・失策や災難、「功名」は手柄・名誉の意。江戸時代には用例が見られるとされるが、成立の正確な年代・初出は不詳。失敗が偶然に好結果を生むという経験則を、対句的にまとめた表現。
備考
「失敗が結果的に良かった」程度の軽い場面で使うことが多い。重大な事故や深刻な怪我に対しては不謹慎に響くため避けるのが無難。
例文
- 道に迷ったおかげで評判の店を見つけた。まさに怪我の功名だ。
- 資料を間違えて配ったが、その誤りが議論を深めるきっかけになったのは怪我の功名だった。
- 転んで腕を痛めたが、検査で別の病気が早期発見できたのは怪我の功名だ。
- 予定の便に乗り遅れたが、次の便で重要な取引先に会えたのは怪我の功名だ。
- 失言してしまったのに、かえって本音が伝わって関係が良くなったのだから怪我の功名と言える。
類義語
- 災い転じて福となす
- 瓢箪から駒
- 禍福は糾える縄の如し
対義語
- 失敗は成功のもと(※反対方向の発想として)
- 災い転じて福となす(※近いが「災い→福」で同方向のため厳密な反意ではない)