心中より饅頭
読み方
しんじゅう より まんじゅう意味
恋愛感情や情緒的な思いにおぼれるより、食べ物や目先の実益のほうを大事にするという意味。特に、恋のために命を捨てる「心中」よりも、食べて満足できる「饅頭」のほうがよい、という現実的・滑稽な考えを表す。由来
正確な初出は不明。江戸時代、特に元禄期以降(17世紀末〜18世紀)に浄瑠璃・歌舞伎などで心中物が流行した世相を背景に、「しんじゅう」と「まんじゅう」の音の響きを取り合わせて、恋愛至上主義を茶化した俗諺と考えられる。備考
「心中」は恋愛の末の自殺を指すため、軽く使うと不謹慎に響く場合がある。冗談・風刺として、親しい間柄や文学的文脈で用いるのが無難。例文
- 彼は失恋して食事も取れないと言っていたが、饅頭を出したらすぐ元気になった。まさに心中より饅頭だ。
- ロマンチックな旅行計画より、まず昼ご飯を決めたいなんて、君は心中より饅頭のタイプだね。
- 昔の恋にこだわるより、温かいご飯を食べて明日を考えよう。心中より饅頭というじゃないか。
- 彼女は恋愛映画には興味を示さなかったが、和菓子の差し入れには大喜びで、心中より饅頭を地で行っている。
- どんなに美しい愛の言葉でも、空腹には勝てない。こういう時は心中より饅頭だ。
類義語
- 色気より食い気
- 花より団子
- 名を捨てて実を取る
- 実を取る
- 恋より食い気
対義語
- 食い気より色気
- 武士は食わねど高楊枝
- パンのみにて生くるにあらず