律義は阿呆の唐名
読み方
りちぎ は あほう の からな意味
あまりに律義で融通が利かないのは、結局は愚か者と変わらない、という意味。約束や道理を守ること自体は美徳だが、状況判断を欠いて杓子定規に振る舞うと、損をしたり周囲に迷惑をかけたりすることを皮肉っていう。由来
成立年は不詳。近世、特に江戸時代ごろから用いられたとされる俗語的なことわざ。「唐名」は中国風の立派な名、転じて実体を飾って言い換えた呼び名のこと。「律義」と称しても、度を越せば「阿呆」を上品に言っただけだ、という皮肉から生まれた。備考
「律義」そのものを否定する語ではなく、度を越した生真面目さや融通の利かなさを皮肉る表現。やや古風で、日常会話では説明を添えると通じやすい。例文
- 頼まれてもいない残業まで毎日引き受けるなんて、律義は阿呆の唐名だよ。
- 規則を守るのは大切だが、非常時まで手続きにこだわるのは律義は阿呆の唐名というものだ。
- 彼は十年前の口約束を守ろうとして大損した。まさに律義は阿呆の唐名だ。
- 相手が何度も約束を破っているのに、こちらだけ律義に待ち続けるのは、律義は阿呆の唐名ではないか。
- 母は『人がよすぎるのも考えものだ。律義は阿呆の唐名というでしょう』と私に忠告した。
類義語
- 正直者が馬鹿を見る
- 馬鹿正直
- 尾生の信
- 律義過ぎるは愚かのもと
対義語
- 正直の頭に神宿る
- 正直は一生の宝
- 信は万事の本