幽霊の正体見たり枯れ尾花
読み方
ゆうれい の しょうたい みたり かれおばな意味
恐ろしいと思っていたものも、正体を確かめてみれば何でもないものだった、という意味。恐怖や先入観があると、平凡なものまで不気味で危険なものに見えてしまうことをいう。由来
「尾花」はススキの穂のこと。薄暗い中で枯れたススキを幽霊と見誤った情景に由来する。江戸時代中期ごろ、俳人・横井也有の句「化物の正体見たり枯尾花」が広まり、「幽霊の…」の形でもことわざ化したとされる。正確な初出年は不詳。備考
「枯れ尾花」は枯れたススキの穂。恐怖や先入観で実態以上に怖がる場面に使い、本当に危険だった場合には不向き。例文
- 夜道で人影かと怯えたが、近づいてみると看板に掛かった布だった。幽霊の正体見たり枯れ尾花だ。
- 倒産するという噂に社員は動揺したが、実際は単なる組織変更で、幽霊の正体見たり枯れ尾花だった。
- 苦手な面接も受けてみれば雑談中心で、幽霊の正体見たり枯れ尾花という感じだった。
- 深夜の物音に震えていたが、原因は窓に当たる枝で、まさに幽霊の正体見たり枯れ尾花だった。
- 難しそうに見えた契約書も専門家に聞くと普通の条項ばかりで、幽霊の正体見たり枯れ尾花だと分かった。
類義語
- 疑心暗鬼を生ず
- 案ずるより産むが易し
- 取り越し苦労
- 杯中の蛇影
対義語
- 油断大敵
- 火のない所に煙は立たぬ
- 用心に怪我なし