寒に帷子土用に布子
読み方
かん に かたびら どよう に ぬのこ意味
最も寒い時期に夏用の帷子を着たり、暑い土用の時期に冬用の布子を着たりするように、時期や状況に合わず役に立たないこと。必要な時機を外していて、かえって不適切であるたとえ。由来
「帷子」は裏を付けない麻などの夏用の着物、「布子」は綿入れの冬用の着物。「寒」は一年で最も寒いころ、「土用」はここでは夏の暑い土用を指す。成立年は不詳だが、和装の季節感に基づく近世以前の言い回しで、江戸時代のことわざ資料にも見える。備考
「帷子」「布子」は現代ではなじみの薄い和装語。日常会話より文章語・教養的表現で使われる。単に季節外れというより「時機を外して無用」の意味が強い。例文
- 真夏の避難所に厚手の毛布だけを送るとは、寒に帷子土用に布子で、現場の役に立たない。
- 受験が終わってから参考書を大量に買っても、寒に帷子土用に布子というものだ。
- 流行が過ぎてから商品を売り出したのでは、寒に帷子土用に布子になってしまう。
- 雪が降る前に除雪機を整備しておくべきで、春になってからでは寒に帷子土用に布子だ。
- 相手がもう退院したあとに見舞いの品を届けるのは、少し寒に帷子土用に布子の感がある。
類義語
- 夏炉冬扇
- 六日の菖蒲十日の菊
- 後の祭り
- 時機を逸する
- 季節外れ
対義語
- 時宜を得る
- 時にかなう
- 機を見るに敏
- 適材適所