天道人を殺さず
読み方
てんどう ひとを ころさず意味
天は人をむやみに見捨てたり、絶望的な境遇に追い込んだりはしないという意味。どんな苦境でも、まじめに生きていれば何らかの救いや活路はある、という励ましとして使う。由来
明確な初出や成立年は不詳。「天道」は古代中国思想や仏教的世界観で、天の道理・神仏の公正なはたらきを指す語。そうした考えを背景に、日本で教訓的なことわざとして定着した。少なくとも近世、江戸時代(17〜19世紀)には類似の発想が広く用いられていたと考えられる。備考
やや古風で文章語的。日常会話では「天は見捨てない」「捨てる神あれば拾う神あり」の方が自然な場合が多い。例文
- 会社を辞めることになったが、すぐに別の仕事が見つかった。まさに天道人を殺さずだ。
- 大けがで選手生命を失いかけた彼は、リハビリの末に指導者として道を開いた。天道人を殺さずというものだ。
- 資金繰りに困っていたところへ支援者が現れ、天道人を殺さずだと皆で胸をなで下ろした。
- 受験に失敗して落ち込んでいたが、その経験が将来の進路を決めるきっかけになった。天道人を殺さずだね。
- どん底にいるように思えても、天道人を殺さずというから、諦めずにできることを続けよう。
類義語
- 捨てる神あれば拾う神あり
- 天は自ら助くる者を助く
- 天は見捨てない
対義語
- 天に見放される
- 神も仏もない