天に口なし人をして言わしむ
読み方
てん に くち なし ひと をして いわしむ意味
天は口を持たないので直接ものを言わないが、人の言葉や世論を通してその意思や警告を示す、という意味。思いがけない人の発言を、天意や道理の表れとして受け止めるときに用いる。由来
中国の古典思想に基づく表現で、「天」は直接語らず、人々の声を通じて意思を示すという考えに由来する。正確な初出や成立年は不明だが、日本では江戸時代のことわざ集・漢籍訓読の影響で広まったとされる。備考
古風で硬い表現。日常会話より、説教・評論・故事説明で使われることが多い。「人をして」は使役の漢文訓読調。例文
- 会議で新人が核心を突いた発言をし、まさに天に口なし人をして言わしむだと思った。
- 誰も言えなかった不正を、偶然来た客が指摘したのは天に口なし人をして言わしむというものだ。
- あの忠告を単なる偶然と聞き流さず、天に口なし人をして言わしむと受け止めるべきだ。
- 村の長老は、子どもの何気ない一言に天に口なし人をして言わしむを感じた。
- 反対意見が次々に出たのは、天に口なし人をして言わしむで、計画を見直せという知らせかもしれない。
類義語
- 天の声
- 天道是か非か
- 天は人を見捨てず