大厦の倒れんとするは一木の支うる所にあらず
読み方
たいか の たおれん と する は いちぼく の ささうる ところ に あらず意味
大きな建物が倒れかけたとき、一本の木だけでは支えられないという意から、国家・組織・家などが根本から衰え、崩壊寸前になった場合、一人の力や一つの手段ではどうにも立て直せないことのたとえ。由来
中国の古典に由来する故事成語。隋末から唐初にかけての思想家・王通(584〜617)の言行を弟子がまとめた『中説』に見える「大厦将顛、非一木所支也」に基づくとされる。日本では漢籍の素養を通じて受容され、訓読調のことわざとして用いられるようになった。備考
漢文訓読調で文語的・硬い表現。日常会話より評論、歴史、政治、経営などの文脈で使われる。「大厦」は大きな建物、転じて国家や大組織を指す。例文
- 会社の不正が何年も放置されていたのだから、社長一人が交代しても大厦の倒れんとするは一木の支うる所にあらずだ。
- 財政、教育、医療のすべてが行き詰まっている現状は、大厦の倒れんとするは一木の支うる所にあらずというほかない。
- 優秀な監督を迎えれば勝てると思っていたが、選手層も育成制度も崩れており、大厦の倒れんとするは一木の支うる所にあらずだった。
- 彼女は懸命に部署を立て直そうとしたが、組織全体の体質が古すぎて、大厦の倒れんとするは一木の支うる所にあらずと悟った。
- 老舗旅館の再建には資金、人材、設備投資が必要で、若旦那の情熱だけでは大厦の倒れんとするは一木の支うる所にあらずである。
類義語
- 一木難支
- 焼け石に水
- 蟷螂の斧
- 独木大厦を支えず
対義語
- 一騎当千
- 一人当千
- 一人よく衆を制す