大勇は怯なるが如し
読み方
たいゆう は きょうなる が ごとし意味
本当に勇気のある人は、むやみに強がったり危険に飛び込んだりせず、慎重に時機を見て行動するため、一見すると臆病者のように見えるということ。真の勇気は血気や虚勢ではなく、落ち着いた判断力を伴うものだという教え。由来
中国の古典に由来する成句で、漢文の「大勇若怯」を訓読した形。北宋の文人・蘇軾が欧陽脩の引退を祝って書いた文章『賀欧陽少師致仕啓』(11世紀ごろ)に見える「大勇若怯、大智如愚」に基づくとされる。日本では漢籍の教養を通じて広まった。備考
漢文調で硬い表現。日常会話より、文章・講話・人物評で使われる。「怯」は単なる臆病ではなく、慎重に見える態度を指す。例文
- 彼は挑発されても言い返さなかった。大勇は怯なるが如しで、本当に強い人は無用な争いを避けるものだ。
- 危険な計画にすぐ賛成しない部長を弱腰だと言う人もいるが、大勇は怯なるが如しというべき慎重さだ。
- 試合前に相手を侮らず守りを固める姿勢は、大勇は怯なるが如しを体現している。
- 友人は火事の現場へ飛び込もうとせず、まず消防に連絡して避難経路を確保した。まさに大勇は怯なるが如しだ。
- 大勇は怯なるが如しで、リーダーには勢いだけでなく、退くべき時を見極める勇気も必要である。
類義語
- 大智は愚の如し
- 能ある鷹は爪を隠す
- 大勇若怯
- 真の勇者は軽々しく動かず
対義語
- 匹夫の勇
- 蛮勇
- 猪勇
- 小勇は血気に逸る