堂が歪んで経が読めぬ
読み方
どう が ゆがんで きょう が よめぬ意味
自分に能力や努力が足りないために物事がうまくいかないのに、道具・場所・環境など他のもののせいにして言い訳をすることのたとえ。失敗の原因を自分の未熟さではなく外部に求める態度を戒める言葉。由来
正確な初出年や成立時期は不詳。寺の堂で僧が経を読む場面に基づくたとえで、読経できない僧が「堂が歪んでいるから読めない」と責任転嫁する滑稽さを表す。仏教文化が日常に浸透していた中世〜近世に生まれ、少なくとも江戸時代には俚諺として広まっていたと考えられる。備考
やや古風で、日常会話より文章・説教調の場面で使われやすい。相手を責める響きがあるため、目上には直接使わない方がよい。例文
- 資料を読まずに発表で失敗したのに、会議室が寒かったからだと言うのは、まさに堂が歪んで経が読めぬだ。
- 練習不足を棚に上げてラケットのせいにするなんて、堂が歪んで経が読めぬというものだよ。
- 彼は毎回、成績が悪い理由を先生や教科書のせいにするが、堂が歪んで経が読めぬで、まず勉強法を見直すべきだ。
- 新人がミスをパソコンの設定のせいにしていたので、先輩は堂が歪んで経が読めぬにならないよう確認しようと言った。
- 売上が伸びない原因を景気だけに求めるのは堂が歪んで経が読めぬで、自社の商品力や接客も検証する必要がある。
類義語
- 下手の道具調べ
- 下手な職人は道具に文句をつける
- 道具のせいにする
対義語
- 弘法筆を選ばず
- 能書筆を択ばず