地獄の沙汰も金次第
読み方
じごく の さた も かね しだい意味
この世でもあの世でも、物事の処理や人への扱いは金の有無に左右される、というたとえ。特に、本来は公平であるべき裁定や手続きまで金で動いてしまう世の中を、皮肉や批判をこめていう。由来
仏教の地獄観を背景にしたことわざで、閻魔の裁きでさえ金品次第で左右されるという誇張表現から生まれた。中世には成立していたと考えられ、室町時代(14〜16世紀)から江戸時代にかけて広く用いられたとされるが、正確な初出年は未詳。備考
「沙汰」は本来、裁き・判定の意。金で不正に物事が動く状況を批判的に言うことが多い。葬儀や法要の費用の多さを皮肉る言い方としても使われる。例文
- 賄賂で処分が軽くなるなんて、まさに地獄の沙汰も金次第だ。
- 広告費を多く出した会社ばかりが得をする現状を見ると、地獄の沙汰も金次第と思わされる。
- 祖母は、葬儀や法要に何かと費用がかかるたびに『地獄の沙汰も金次第だねえ』と苦笑していた。
- 実力より資金力がものを言う選挙戦では、地獄の沙汰も金次第になりがちだ。
- 手続きの公平さが疑われるようでは、地獄の沙汰も金次第と言われても仕方がない。
類義語
- 金が物を言う
- 有銭能使鬼推磨
- 金は力なり