地獄にも知る人
読み方
じごく にも しる ひと意味
どんなにつらく恐ろしい場所や状況でも、知っている人や味方が一人でもいれば心強く、助けになるということ。見知らぬ環境で知人の存在が大きな支えになることをいう。由来
仏教で説かれる苦しみの世界「地獄」を、最悪の場所のたとえとして用いた表現。成立時期は不詳だが、仏教的な地獄観が庶民に広まった中世〜近世以降に生まれたことわざと考えられる。備考
「地獄」は実際の死後の世界ではなく、非常に苦しい状況の比喩。やや古風だが、文章や会話で心強さを表す時に使える。例文
- 初めての海外赴任で不安だったが、現地に大学時代の先輩がいて、まさに地獄にも知る人だった。
- 入院生活は心細いものだが、同室に顔見知りがいて、地獄にも知る人とはこのことだと思った。
- 誰も知らない部署に異動したが、同期が一人いたので地獄にも知る人で安心した。
- 災害時の避難所で近所の人に会い、地獄にも知る人という言葉が身にしみた。
- 厳しい研修でも友人が一緒なら、地獄にも知る人で乗り切れそうだ。
類義語
- 地獄で仏
- 遠くの親類より近くの他人
- 旅は道連れ世は情け
対義語
- 孤立無援
- 四面楚歌
- 頼る木の下に雨漏る