国に盗人家に鼠
読み方
くに に ぬすびと いえ に ねずみ意味
どこの国にも盗人がいて、どこの家にも鼠がいるように、悪事を働く者や困った存在はどんな社会・集団にも必ずいるものだ、というたとえ。世の中から害をなす者を完全になくすのは難しいという意味で使う。由来
成立年は不詳。近世(江戸時代ごろ)には広く用いられていたとみられる日本の俗諺で、国という大きな共同体には盗人が、家という身近な場所には鼠がつきものだという日常的な観察から生まれた表現。備考
やや古風な表現。人や組織を一概に悪く決めつける言い方にも聞こえるため、現代会話では説明を添えると伝わりやすい。例文
- どんなに管理を厳しくしても不正をする者は出る。まさに国に盗人家に鼠だ。
- この町だけが特別に悪いわけではないよ。国に盗人家に鼠で、どこにでも困った人はいる。
- 会社の備品を勝手に持ち帰る社員がいたと聞き、部長は国に盗人家に鼠だとため息をついた。
- 完全に荒らしのいない掲示板を作るのは難しい。国に盗人家に鼠というものだ。
- 祖母は、どんな立派な家でも用心は必要だ、国に盗人家に鼠だからね、とよく言っていた。
類義語
- 家に鼠国に盗人
- 世に盗人の種は尽きまじ
- 悪人はどこにでもいる
対義語
- 路に遺を拾わず
- 夜戸を閉ざさず
- 天下泰平