商人と屏風は直ぐには立たぬ
読み方
あきんど と びょうぶ は すぐ に は たたぬ意味
商売人は、屏風が少し曲がっていないと立たないのと同じで、あまり正直一方・杓子定規ではうまくやっていけないという意味。商売には駆け引きや融通、時にはしたたかさも必要だというたとえ。由来
屏風は平らにまっすぐ伸ばすと自立せず、折り曲げて初めて立つことから、商人も「まっすぐ」すぎては成り立たないとたとえたもの。成立年は不詳だが、商業や町人文化が発達した江戸時代ごろに広まったことわざとされる。備考
「直ぐ」はここでは「すぐに」ではなく「まっすぐ」の意。現代では商売の狡猾さを肯定するように聞こえるため、使い方に注意。例文
- 商人と屏風は直ぐには立たぬと言うが、値引き交渉では相手の事情も読まなければならない。
- 彼は誠実だが融通が利かず、先輩に「商人と屏風は直ぐには立たぬ」と諭された。
- 商人と屏風は直ぐには立たぬとはいえ、客をだますような商売は長続きしない。
- 新しい店長は、商人と屏風は直ぐには立たぬという言葉どおり、状況に応じて仕入れ先を変えた。
- 父はよく、商人と屏風は直ぐには立たぬと言って、正論だけでなく駆け引きも覚えろと教えてくれた。
類義語
- 商人と屏風は曲がらねば立たぬ
- 清濁併せ呑む
- 損して得取れ
対義語
- 正直は一生の宝
- 正直の頭に神宿る
- 正直者が馬鹿を見る(反義的に用いる場合)