口に蜜あり腹に剣あり
読み方
くちにみつありはらにつるぎあり
意味
口では甘いことを言って人を安心させるが、心の中では害そうとする考えを持っていること。表面は親切・好意的に見せかけ、内心は敵意や悪意を隠しているたとえ。
由来
中国の古典に由来する語で、甘言で近づき内心で害する人物を戒める表現として用いられた。「口蜜腹剣(こうみつふくけん)」の形でも知られる。日本での定着時期は明確ではないが、漢文教養が広まった中世〜近世以降に受容されたと考えられる。
備考
他人の甘言や過度な持ち上げに警戒する文脈で使う。人物評としてやや強い非難を含むため、直接相手に言うのは避けるのが無難。
例文
- 彼は口に蜜あり腹に剣ありで、褒めながらこちらの失敗を狙っている。
- 甘い誘い文句に乗るな。口に蜜あり腹に剣ありの相手かもしれない。
- あの取引先は口に蜜あり腹に剣ありだと聞くから、契約条項は細部まで確認しよう。
- 面と向かっては親切でも、陰で足を引っ張る人は口に蜜あり腹に剣ありだ。
- 口に蜜あり腹に剣ありの噂が立つと、どれだけ弁解しても信用を取り戻しにくい。
類義語
- 口蜜腹剣
- 口に蜜あり腹に剣あり
- 口に蜜あり腹に針あり
- 外面如菩薩内心如夜叉
対義語
- 腹を割って話す
- 表裏なし
- 胸襟を開く