去る者は日々に疎し
読み方
さるものは ひびに うとし意味
離れていった人や死んだ人は、日がたつにつれて記憶や親しみが薄れ、しだいに縁遠く感じられるということ。人の情は移ろいやすく、今そばにいる相手のほうへ心が向きやすい、という人情を表す。由来
中国の詩集『古詩十九首』の一句「去者日以疎、来者日以親」に由来するとされる。成立は後漢末~三国時代ごろ(2~3世紀ごろ)。日本では漢籍の受容を通じて広まり、のちに「去る者は日々に疎し」ということわざとして定着した。備考
「来る者は日日に親し」と対で言うことも多い。別離・転職・卒業・死別などに使えるが、相手への情が薄れることを述べるため、場面によっては冷たく響く。例文
- 卒業して数年たつと、毎日会っていた友人とも、去る者は日々に疎しで連絡が減ってしまった。
- 異動した上司の話題も、去る者は日々に疎しで、最近はほとんど出なくなった。
- 失恋直後はつらかったが、去る者は日々に疎しで、今では思い出すことも少ない。
- 人間関係の移り変わりを見るたびに、去る者は日々に疎しということわざを実感する。
- 祖母は『去る者は日々に疎しだから、会えるうちに大切な人に会いなさい』と言った。
類義語
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 雨晴れて笠を忘る
対義語
- 一日交われば百日恩