千金の裘は一狐の腋にあらず
読み方
せんきん の きゅう は いっこ の えき に あらず意味
高価な毛皮の衣は一匹の狐のわき毛だけでは作れないことから、立派な成果や大きな事業は、一人の力や一つの材料だけで成り立つものではなく、多くの人の知恵・力・経験を集めて初めて完成するというたとえ。由来
中国前漢の司馬遷『史記』「劉敬叔孫通列伝」に「千金之裘、非一狐之腋也」と見える。『史記』は紀元前1世紀ごろ成立。ただし同書では「語曰」として引用されており、ことわざ自体の発生年代は不詳。備考
「裘」は毛皮の衣、「狐の腋」は狐のわきの下の白く珍重された毛。漢文訓読調で硬い表現のため、日常会話より文章・訓示で使われる。例文
- この巨大プロジェクトは一人の天才だけで完成したのではない。まさに千金の裘は一狐の腋にあらずだ。
- 研究成果を発表するとき、教授は共同研究者全員の名を挙げ、千金の裘は一狐の腋にあらずと感謝を述べた。
- 新会社の成功には営業、技術、経理の協力が欠かせない。千金の裘は一狐の腋にあらずである。
- 文化祭を終えて、委員長は千金の裘は一狐の腋にあらずと言い、裏方の生徒たちの努力をたたえた。
- 一人で抱え込まず、部署全体の知恵を借りよう。千金の裘は一狐の腋にあらずというではないか。
類義語
- 三人寄れば文殊の知恵
- 衆知を集める
- 大廈の材は一丘の木にあらず
- 一人の知恵は万人の知恵に及ばぬ
対義語
- 一騎当千
- 孤軍奮闘
- 独力で事を成す