勝って兜の緒を締めよ
読み方
かってかぶとのおをしめよ
意味
戦いに勝ったあとこそ油断せず、気を引き締めて備えを怠るなという戒め。成功した直後は慢心や隙が生まれやすく、最後まで注意して物事をやり遂げよ、次の不測に備えよという意味。
由来
武具の「兜」は頭部を守る重要な装備で、「緒(お)」は兜をあごの下で結ぶひも。合戦で勝利しても、追撃や反撃、残敵の襲来があり得るため、兜の緒を締め直して警戒を続けよとする武家社会の教訓から生まれたとされる。成立年代は特定しにくいが、戦国〜江戸期の武士の心得として広まったといわれる。
備考
「勝っても油断するな」という意味で、仕事・勉強・スポーツなど幅広く用いる。やや教訓的で上から目線に響くことがあるため、目上には言い方を和らげるとよい。
例文
- 試合に勝ったが、監督は『勝って兜の緒を締めよ』と言って次戦に備えた。
- 契約が決まった直後こそミスが出る。勝って兜の緒を締めよだ。
- 受験に合格しても入学準備は気を抜くな、勝って兜の緒を締めよ。
- プロジェクトが山場を越えたが、最後の検収まで勝って兜の緒を締めよ。
- 相手が引いたからといって安心するな。勝って兜の緒を締めよ。
類義語
- 勝って兜の緒を締めよ
- 勝っても気を緩めるな
- 最後まで気を抜くな
- 念には念を入れよ
- 用心に越したことはない
対義語
- 油断大敵
- 勝って驕るな(の反意として)