前門の虎後門の狼
読み方
ぜんもん の とら こうもん の おおかみ意味
一つの災難や困難を避けたり切り抜けたりしても、すぐにまた別の災難が押し寄せること。ある危険から逃れても、別の危険が待っているような、次々に苦境に立たされる状況をたとえる。由来
中国の俗諺・成句に由来するとされる。前の門で虎を防いだと思ったら、今度は後ろの門から狼が入ってくる、という比喩から生まれた。日本へは漢籍の受容を通じて伝わったと考えられるが、正確な初出年は不詳で、少なくとも江戸時代ごろには知られていたとみられる。備考
「前門の虎、後門の狼」と読点を入れて書くことも多い。中国由来のやや漢語的なことわざで、会話より文章や論評で使われやすい。例文
- 不況で売上が落ちたうえに原材料費まで高騰し、会社は前門の虎後門の狼の状態だ。
- 締め切りに追われているときにパソコンが故障するなんて、まさに前門の虎後門の狼だ。
- 借金を返すためにさらに高金利で借りるのは、前門の虎後門の狼になりかねない。
- 敵軍を退けたと思ったら今度は内乱が起こり、城主は前門の虎後門の狼の苦境に立たされた。
- 転職先が決まらないうちに家賃の更新も迫り、彼にとっては前門の虎後門の狼だった。
類義語
- 一難去ってまた一難
- 泣きっ面に蜂
- 弱り目にたたり目
- 踏んだり蹴ったり
対義語
- 災い転じて福となす
- 捨てる神あれば拾う神あり