初心忘るべからず
読み方
しょしんわするべからず
意味
物事を始めた頃の志・謙虚さ・緊張感や、未熟だった自分の立場を忘れず、慢心せずに努力を続けよという戒め。上達や成功の後ほど、初心に立ち返って学び直すべきだという意味でも用いる。
由来
室町時代の能楽師・世阿弥(1363?〜1443?)の伝書『風姿花伝』に見える語として知られる(成立年代の厳密な年は不詳)。世阿弥が芸の修行において、習い始めの心構えを生涯保つ重要性を説いたことに由来するとされる。
備考
「初心」は“始めたときの気持ち”だけでなく、その段階ごとの未熟さを自覚する心も指すと説明されることがある。訓戒としてスピーチや文章でよく用いる。
例文
- 昇進したとたん態度が大きくなったが、初心忘るべからずだよ。
- 新しい部署に異動した。初心忘るべからずで、一から学び直すつもりだ。
- 受賞しても初心忘るべからず、稽古を続けます。
- ベテランほど初心忘るべからずを胸に、基本動作を見直している。
- 起業が軌道に乗ってきた今こそ、初心忘るべからずで顧客の声を聞こう。
類義語
- 初心に返る
- 初志貫徹
- 原点に立ち返る
- 初心を忘れない
対義語
- 慢心して驕る
- 天狗になる
- 調子に乗る