人の一寸我が一尺
読み方
ひと の いっすん わが いっしゃく意味
他人の苦痛・損害・困り事は小さく見え、自分のことになると少しのことでも大きく重大に感じるというたとえ。人は自分中心に物事を判断しがちだ、という戒めにも使われる。由来
成立年代は不詳。尺貫法の単位「一寸」と、その十倍にあたる「一尺」を対比し、他人のことと自分のことでは感じる重さが大きく違うことを表した古い俗諺。江戸時代には尺貫法が日常的に使われており、その生活感覚から広まったと考えられる。備考
やや古風な表現。日常会話より、教訓・批評・文章語で使われることが多い。相手を責める響きがあるため使用場面に注意。例文
- 同僚の残業には無関心なのに、自分が少し忙しいだけで大騒ぎするとは、人の一寸我が一尺だ。
- 友人の失敗は軽く見るのに、自分の失敗だけ重大事件のように語るのは、人の一寸我が一尺というものだ。
- 人の一寸我が一尺で、他人の悩みを聞くときほど想像力を持たなければならない。
- 彼は部下の苦労を理解せず、自分の負担ばかり訴える。まさに人の一寸我が一尺だ。
- 災害のニュースを見ても実感がなかったが、近所で被害が出て初めて怖くなった。人の一寸我が一尺を反省した。
類義語
- 人の十難より我が一難
- 我が身をつねって人の痛さを知れ
- 他人の疝気を頭痛に病む
対義語
- 人の痛みを我が痛みとする