乗りかかった船
読み方
のりかかったふね
意味
いったん関わり始めた以上、途中でやめたり引き返したりしにくく、最後までやり通さざるを得ないこと。自分の意思で始めた場合だけでなく、成り行きで巻き込まれた場合にも用いる。
由来
船に「乗りかかった」以上、途中で降りるのが難しく目的地まで行くしかない、という状況にたとえた表現。成立年代は明確ではないが、近代以降に一般化したとされ、江戸末〜明治期頃には用例が見られる(正確な初出年は不詳)。
備考
「降りかかった」ではなく「乗りかかった」。やや口語的で、覚悟・責任感や成り行きの拘束を表す。否定的にも前向きにも使える。
例文
- ここまで計画に関わった以上、乗りかかった船だ、最後まで責任を持ってやり切ろう。
- 取引先との交渉は難航しているが、乗りかかった船なので途中で投げ出せない。
- 友人の引っ越しを手伝い始めたら想像以上に大変だったが、乗りかかった船で夜まで付き合った。
- 炎上対応に着手した以上、乗りかかった船として徹底的に原因を調べる必要がある。
- 軽い気持ちで委員を引き受けたが、乗りかかった船で行事の準備まで任されてしまった。
類義語
- 泥船に乗った
- 後には引けない
- 引くに引けない
- やむを得ず最後までやる
対義語
- 見切りをつける
- 手を引く
- 撤退する
- 途中でやめる