一事が万事
読み方
いちじ が ばんじ意味
一つの小さな事柄や行動を見れば、その人や物事の全体の性質・傾向が推し量れるという意味。特に、些細な失敗や態度から、普段の姿勢や全体の問題点が見える、という否定的な文脈で使われることが多い。由来
「一事」は一つの事柄、「万事」はすべての事柄を表す漢語で、一つの事から全体を知るという発想に基づく表現。正確な初出や成立年代は不詳で、近世以降に広く用いられるようになったと考えられる。備考
人や組織を評価するときに使われるが、決めつけに聞こえることもある。批判的な場面で多用されるため、相手に直接言う際は注意が必要。例文
- 彼は約束の時間を毎回守らない。一事が万事で、仕事の締め切りにもルーズだ。
- 玄関が散らかっているのを見ると、一事が万事、店全体の管理も心配になる。
- その報告書には誤字が多かった。一事が万事、確認作業が甘いのだろう。
- 新人の電話対応は丁寧だった。一事が万事、彼は細かな気配りができる人だ。
- 小さなミスを軽く見てはいけない。一事が万事と言うように、重大な問題の兆しかもしれない。
類義語
- 一斑を見て全豹を卜す
- 一葉落ちて天下の秋を知る
- 一を聞いて十を知る
対義語
- 一概には言えない
- 例外もある
- 木を見て森を見ず