一を聞いて十を知る
読み方
いちをきいてじゅうをしる
意味
一つのことを聞いただけで、残りの多くのことまで推し量って理解できること。少ない手がかりから全体を察する、理解が早い・察しがよいという意味で用いる。
由来
出典は中国古典『論語』(公冶長篇)に見える「一を聞いて十を知る」に由来する。孔子が弟子の子貢の理解力を評した言葉とされ、日本へは漢籍受容の過程で伝わった。成立年代は原典が春秋時代末期(紀元前5世紀頃)だが、日本での定着時期は不詳。
備考
主に「察しがよい」「理解が早い」を褒める表現。皮肉や注意として「早合点するな」の文脈でも使われる。数量は比喩で、厳密な数を指さない。
例文
- 彼は一を聞いて十を知るタイプで、説明が少なくてもすぐ仕事を覚える。
- 新人なのに一を聞いて十を知るから、先輩たちも驚いている。
- 一を聞いて十を知る人ばかりではないので、手順書は丁寧に作ろう。
- 先生の助言を一つ聞いただけで、彼女は一を聞いて十を知るように解法を広げた。
- 一を聞いて十を知るつもりで早合点すると、誤解を招くこともある。
類義語
- 一事が万事
- 一端を見て全体を知る
- 一を聞いて十を悟る
対義語
- 十を聞いて一を知る
- 一を聞いて一を知る