一に看病二に薬
読み方
いちに かんびょう にに くすり意味
病気を治すには、まず身近な人の行き届いた看病や世話、休養・食事などの環境が大切で、薬はその次に役立つものだという意味。医療や薬を軽んじるのではなく、患者を支える日常的なケアの重要性を説くことわざ。由来
成立時期は不詳。近世以降の民間の経験則として広まったとみられるが、具体的な初出年は確認しにくい。近代医学が普及する以前、病人の回復には薬だけでなく、食事・保温・清潔・休養など家族や周囲の看病が大きく左右すると考えられたことに由来する。「一に、二に」と優先順位を示す言い方を用いた表現。備考
薬や医師の治療を否定する言葉ではない。病人への細やかな世話や生活環境の整備を重視する文脈で使う。現代では適切な医療と併せて用いるのが自然。例文
- 祖母が高熱を出したとき、母は「一に看病二に薬」と言って、こまめに水分を取らせていた。
- 薬を飲ませるだけで安心せず、食事や睡眠の世話をすることが大事だ。一に看病二に薬というだろう。
- 入院中の父が早く元気になったのは、治療だけでなく家族の励ましがあったからだ。一に看病二に薬だと実感した。
- ペットが病気になったので、獣医の薬に加えて暖かい場所で静かに休ませた。一に看病二に薬である。
- 新人介護士は、先輩から「一に看病二に薬。患者さんの表情をよく見なさい」と教えられた。
類義語
- 薬より養生
- 病は養生に如かず
- 医者より養生
- 養生は薬に勝る